スキーバスはいつからあるでしょうか。これを知るためにはバスの歴史も知っておく必要があります。日本でのバスは、明治36年、京都市の堀川中立売から七条駅までと、堀川中立売から祇園の間を走っていたのが初めてになります。すでに今から100年も前の話です。

この時から日本のバス事業が始まりました。今では考えられませんが当時は乗合馬車屋から妨害を受けていました。バスが出来ると乗り合馬車のお客が少なくなるからです。昭和の戦後には国産ディーゼルバスの普及と大型化に成功しました。

当時はまだ自動車を所有している人が少なかったからです。昭和30年代になると、39年にはオリンピックの開催が行われ、同時に東海道新幹線も開業し、交通事情が一変してきました。また、名神高速道路が開通したため、バス事業が盛況になっていき、高速バスが走る準備が出来るようになって来たのです。高速バスが走り出すと、バスでスキーツアーを楽しむことが出来るようになりました。

ただ、当時のバスのスキーツアーは、現代の物とは違い、格安ではなかったのと、本数もそれほど多くありませんでした。やがて、バスト鉄道が競争するようになり、2000年以降になると、バスの参入規制がなくなったため多くのバス会社がスキーツアーに参加してきました。これにより、以前にも増して価格競争が行われるようになったのです。深夜にスキー場に行くバスも増えており、若者のスキー離れは本当にあるのか疑問に感じる位人も多いでしょう。